藤田さいき選手が意識不明の重体に陥り、国内女子メジャー大会のプレーオフ直後に緊急搬送されたとの報道が入った。2025年5月10日、茨城ゴルフクラブ東コースで行われた「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」最終日、藤田選手は体調不良を訴えながらも、韓国の新ジエ選手との劇的なプレーオフに突入したが、惜しくも敗北を喫した。

試合中、藤田選手は熱が39度に達し、右手を痛めるなどの厳しい状況に直面していた。ラウンド中には咳き込む姿も見られ、体力は限界を超えていた。試合終了後、仲間たちに囲まれ涙を流しながらクラブハウスへ向かう藤田選手の姿が目撃され、急遽救急車で搬送される事態となった。現在、意識はあるものの自力で歩けない状態である。

藤田選手は、家族全員がゴルフに関わる環境で育ち、特に父親の影響を受けてきた。彼女の夫である明さんは、長年にわたり彼女をサポートしてきたが、2022年には脳腫瘍が見つかり、長期治療を余儀なくされている。藤田選手は、夫の病気と自身の競技生活の両立に苦しみつつも、ファンに感動を与えてきた。

今回の事態は、彼女が抱える精神的負担と家族の事情を考えると、多くの人々に強い衝撃を与えている。藤田選手の健康状態の回復を願う声が高まっている。今後の彼女の動向に注目が集まる。