兵庫県知事の斎藤元彦氏が、自身の職員に対して脅迫行為を行い、自殺に追い込んだとの衝撃的な報道が浮上しました。斎藤氏は「牛タン倶楽部」と呼ばれる集団を利用し、プライバシーに関わる資料を用いて職員を追い詰めたとされています。

2023年3月、元県民局長が斎藤氏のパワハラ疑惑を告発した後、県議会は特別委員会を設置し、事実確認を進めていました。しかし、告発した元局長が7月7日に死亡しているのが発見され、関係者は自殺の可能性が高いと話しています。元局長は、斎藤氏のパワハラや公職選挙法違反などについて証言する予定であり、その直前にプライバシーに配慮した文書を提出していたことが明らかになりました。

斎藤氏の周辺では、元局長の死亡を受けて、県職員労働組合が辞職を求める動きを強めています。労働組合は「内部告発者が守られないのは組織としておかしい」とコメントし、職員の思いを代弁しています。

一方、斎藤氏は、辞職を否定し、民の託を受けていることを理由に挙げています。しかし、県内の政治的状況は厳しさを増しており、特に維新の会との関係が微妙になっています。維新の吉村知事は、斎藤氏の説明姿勢を批判し、積極的な説明を求めています。

この事件は、兵庫県の行政に深刻な影響を及ぼしており、今後の展開が注視されます。職員の自殺という悲劇が、組織内の問題を浮き彫りにしており、行政の透明性や責任が問われる局面となっています。