◇１６日（日本時間１７日） ＭＬＢ ドジャース―ロッキーズ（ロサンゼルス）

ドジャースの大谷翔平選手（３０）は「１番・指名打者」で先発出場し、１回に通算１３本目の先頭打者アーチとなる今季６号ソロを放った。第２打席は今季初めて得点圏でタイムリーヒットを放つなど３打席で３打数２安打、２打点。試合は３回を終了した時点でドジャースが７―６とリードする乱打戦となっている。

１回。カウント１ボール２ストライクから相手先発・右腕マルケスが投じた内寄り１３７キロのナックルカーブを捉えると、大谷はバットを持った右手を掲げたまま打球の行方を堪能する『確信弾』だった。初速１７９キロ、３２度の完璧な『バレル』で射出されたボールは、地元ドジャースファンで埋め尽くされ、歓喜で青い波のように揺れるライトスタンド上段に吸い込まれた。

地元中継局スポーツネットＬＡのスティーブン・ネルソン実況は打った瞬間、「Ｓｈｏｈｅｉ ｈａｍｍｅｒｓ ｉｔ！ Ｏｈｔａｎｉ ｏｂｌｉｔｅｒａｔｅｄ（ショーヘイがひっぱたいた！ オータニが完全破壊だ）！」と絶叫。ベースを一周してホームを踏むと、「飛距離４２７フィート（約１３０メートル）。ご覧の通り、これで試合は（１―１の）タイです。この一打に何か質問は…ありませんね」と続けた。

同局のジェシカ・メンドーサ解説者は「空振りの後にタイムを取り、集中し直した直後でした。何と言うか、とにかくボールを『ａｎｎｉｈｉｌａｔｅｄ（消滅させましたね）』」と表現した。（写真はAP）