フジテレビの金曜深夜に放送されていた番組「オールナイト富士」が突然終了し、波紋を呼んでいます。この番組は1980年代に人気を博した「オールナイトフジ」の現代版として、2023年4月に港一社長の強い意向で復活しました。出演者には15人の女子大学生が名を連ね、挑戦的な企画やキス顔披露などで視聴者の注目を集め、楽曲「東京」もリリースされるなど話題を呼びました。

しかし、番組終了の背後には出演メンバーに対する重大な印象の問題がありました。フジテレビの男性ディレクターが、出演メンバーに対して不適切な行為を行っていたことが発覚したのです。この問題は2023年3月21日に明らかになり、突然の番組終了と共に報じられました。フジテレビの関係者は、「本件は2023年の夏に弊社員が主体となって関わった事案として認識しており、現在事実関係を確認中で、事実が判明次第、処分を行う」とコメントしています。

今回の「オールナイト富士」の終了は、若年層をターゲットにした復活企画であっただけに、その背後にある印象問題が明るみに出たことで、フジテレビへの批判の声が高まっています。特に、テレビ業界における未成年者の取り扱いに関する意識の低さや制作側の責任が問われる事態となっており、フジテレビは問題の真相が明らかになるまで徹底した調査を行い、再発防止策を講じる必要があるでしょう。

ネット上では、視聴者からの反応も様々で、「芸能界は昔から変わらない」といった声や、「再発防止が求められる」といった意見が寄せられています。この問題は、フジテレビだけでなく、テレビ業界全体における未成年者の扱いに対する重要な課題として浮き彫りになっています。今後のフジテレビの対応に注目が集まります。