フジの第三者委、女性アナへの性暴力認定 中居氏とのやり取り明らかに 企業体質指摘

フジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会は、同社の元女性アナウンサーに対する性暴力を認定した報告書を発表しました。この調査は、フジテレビの業務の延長上で発生した問題であり、単なるプライベートな出来事ではないとされています。報告書は394ページにわたり、222人からのヒアリングを基に作成されました。

報告書によると、元アナウンサーAさんは、フジテレビの有名タレントである中居氏との関係において権力格差が存在し、業務上の圧力を感じていたと述べています。調査過程では、中居氏がAさんを自身のマンションに誘った際に、Aさんが行きたくない気持ちを抱えながらも断れなかったことが明らかになりました。

さらに、フジテレビの幹部が中居氏の利益のために動いたことも指摘され、Aさんに対して金銭的な圧力がかけられたことが示されました。報告書では、社内全体にハラスメント被害が蔓延しているとし、特定のキャスターについても言及されています。彼は女性社員に対する不適切な行動を行い、業務上の不利益を与えることでハラスメントを行ったと認定されています。

フジテレビは、調査結果に対する会見を行い、これまでの自己認識の甘さを認めました。被害女性に対して会社が保護するどころか、逆に中居氏を守ってしまったことを謝罪しました。さらに、ハラスメント相談窓口の機能不全や、加害者が昇進する体質についても問題視されています。

報告書の公表の数日前に、フジテレビの経営幹部は辞任を発表していますが、これが調査結果に対する焦りによるものではないと強調されています。今後、フジテレビがどのように企業文化を改善していくのかが注目されます。

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