元タレント中居正広氏の女性Aさんとのトラブルを巡り、フジテレビの社員関与を報じられた問題で、フジと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが設置した第三者委員会(委員長・竹内朗弁護士)が31日、調査報告書を公表し、記者会見を開いた。
報告書では女性Aさんについて、当時、フジの女性アナウンサーだったことが明かされた。
また、中居氏とAさんとの詳細なやり取りも判明。2023年5月28日に、中居氏はショートメールで当時編成幹部だったB氏に連絡し、天候不順を理由に予定していた先輩タレント2人とのゴルフをキャンセル。「BBQの会」開催とともに、B氏に「男同士じゃつまらんね。女性いるかね。一般はさすがにね。となり、フシアナ誰か来れるかなぁ。」と女性アナの手配を依頼すると、B氏は「アナウンサー調整してみます」と返信。Aさんへの声かけを伝えると、中居氏は「はい、知ってる笑。」と答えた。
23年5月31日に開催された「BBQ会」後、中居氏とB氏とAさんは、すし店で歓談。その際にB氏は「(二人は)つきあっちゃえばいい」と言った軽口を言ったが、Aさんは即座に否定したとヒアリングで証言。飲食費はB氏が「接待飲食費」として経費清算。その後、中居氏の求めで携帯電話番号も交換した。
同6月2日、中居氏のマンションで中居氏とAさんとの間でトラブルが発生。第三者委員会は「中居氏によって性暴力による被害を受けたもの」と認定したが、6月2日当日にAさんが中居氏のマンションに入ってから退出するまでの事実と示談契約の内容が守秘義務の対象事実となり、その部分はヒアリングできなかったとした。
中居氏は23年7月12日にB氏らに連絡し、マンションでAさんと2人で会う機会があり、トラブルになっていると報告。B氏は「お役にたてるように尽くします」などとショートメールで答え、B氏らは翌13日に中居氏の事務所を訪ね、説明を受けたという。
中居氏は、Aさんの心身の回復のために助けを求めた上で「内々で」と口外しないよう要請。その夜に中居氏はB氏にショートメールで「B。また、連絡があり、摂食障害と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して。」「どうしようか。」と憔悴を思わせる内容を送り、B氏が「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」と返している
第三者委員会は、B氏が中居氏に代わってAさんの入院先に見舞金の名目で現金100万円を届けようとしたり、中居氏からの依頼を受け、フジのバラエティー部門と20年間にわたって継続的にリーガルアドバイザーであり、被害女性とも共演経験のある弁護士を紹介。こうした行動が、AさんがB氏らに対する不信感を高め、女性が「(フジが)大物タレントを守り、入社数年目の社員、アナウンサーを切り捨てる」と受け止めたことを「当然」と断じた
なお、2024年9月9日、B氏から中居氏に対してショートメールで、同8月31日にAさんが退社した旨を伝えたところ、中居氏は「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々助かったよ」と返信があったことが明かされ、B氏は「例の問題に関しては、ひと段落ついたかなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」と返信している。
中居氏サイドに立つB氏の態度に、両者の深い関係がうかがい知れる。