「演技力の差が凄まじかった」『おむすび』、ラスト3話で視聴者が確信した“仲里依紗が主人公”の理由

橋本環奈(26)主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』は今週金曜日、3月28日に最終回を迎える。27日放送回を含めてあと2話という状況だが、本来の主人公である米田結(橋本)以上に、仲里依紗(35)演じる結の姉・歩の物語に視聴者の関心はいっている。

『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。最終週では、結の所属する大阪新淀川記念病院のNST(栄養サポートチーム)の消滅危機や大腸がん患者・丸尾(細川岳/32)のケアなどが描かれている。

一方で、姉・歩は1995年に阪神・淡路大震災で亡くなった幼なじみ・真紀ちゃん(大島美優/15)とそっくりな孤独な少女・田原詩(一人二役)を「未成年後見人」として引き取りたいと言い出して——というストーリーが、26日放送回で展開された。

「『おむすび』には、病院や栄養士に関する描写が雑だという声も多いですが、今回もそれは同じ。結は勤続10年になるのに、がん患者の食欲不振の原因が“手術や今後の生活に対する不安によるストレス”というのに長らく気づいていなかった、というストーリー展開にツッコミの声が殺到しています。話が進む気配がまるでなく、《そもそも最終週にやる話か?》なんて指摘も。

その一方で、姉・歩は最終回に向けて、孤独な少女・詩との濃密なドラマがどんどん進行しているんですよね。もはやどちらが主人公か分からなくなるほどに……」(テレビ誌編集者)

詩は自立援助ホームに馴染めず、家出のような形で歩のもとへやってきた。歩は詩に震災で亡くなった旧友・真紀ちゃんの面影を重ね、思わず涙を流す。そして、歩は自身が経営するアパレル会社で詩を働かせてみたところ、詩にはコーディネーターの才能があり生き生きと働くように。歩は不慣れなりに料理を作ったり、たこ焼きパーティーをしたりと、『おむずび』のテーマの1つである“食事”を通じても詩と打ち解けていく。

後日、歩は詩を18歳まで「未成年後見人」として面倒を見るつもりだと結に伝える。しかし、結から「人生を背負うことになる」「あの子は真紀ちゃんじゃない」と反論される。それでも、「(やっと前向きに生き始めた)詩を放ってはおけない」と決意は固く——というドラマが描かれた。

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