佐々木朗希投手がロサンゼルス・ドジャースの一員として迎えたメジャー初登板は、期待と不安が交錯するものとなりました。東京ドームで行われたオープン戦第2戦に先発し、初回から161kmの直球を連発し、さらには163kmを記録するなど、その才能を見せつけました。米国のファンからも「驚異的なピッチング」との称賛が寄せられました。

しかし、試合の進行とともに佐々木投手は不安定さを露呈し始めました。初回は無失点で切り抜けたものの、2回からは制球が乱れ、四球を連発する場面が見られました。特にスプリットのコントロールが定まらず、相手打者に対して押し出し四球を与えるなど、苦しい展開が続きました。最終的に3イニングを投げ、1失点という結果に終わりましたが、その内容はメジャー初勝利には及びませんでした。

メディアでは、佐々木投手の請求力の悪化が指摘され、元選手の落合博満氏からも「まだマイナーで育てた方がいい」との厳しい声が上がっています。昨年から請求が崩れる傾向があり、特にスプリットの空振り率が低下していることが、四球増加の原因とされています。さらに、フォームの崩れやピッチクロックの影響も指摘されており、今後の課題が山積みの状態です。

ただし、良い球も投げていたことから、今後の成長に期待が寄せられています。次回の登板で、佐々木投手がこれらの課題を克服できるか、注目が集まるでしょう。メジャーでの戦いは始まったばかりですが、彼の今後のパフォーマンスに期待が寄せられています。