いしだあゆみさんが76歳で亡くなったという訃報が3月17日に報じられ、ファンや関係者に衝撃を与えています。彼女は「ブルー・ライト・ヨコハマ」などの名曲で知られる歌手であり、また「北の国から」などのドラマでも名演を務めた女優としても広く認知されていました。所属事務所によると、いしださんは3月11日未明に甲状腺機能低下症のため都内の病院で亡くなったとのことです。葬儀は近親者のみで行われ、ファンへのお別れの会は行わない意向が示されています。
1948年に長崎県佐世保市で生まれた彼女は、1961年に舞台デビューを果たし、1964年には歌手デビューを果たしました。その後、1968年に発表した「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒットし、オリコン週間ランキングで150万枚以上の売上を記録しました。これにより、NHKの紅白歌合戦に初出場するなど、人気を博しました。
いしださんの晩年は、健康問題が影を落としていました。彼女は60歳を過ぎてから著しく痩せたと報じられ、心配の声が寄せられていました。甲状腺機能低下症は代謝の低下を引き起こし、無気力や疲労感などの症状を伴いますが、彼女の痩せ方はこの病状とは異なるように見えました。過去には仕事の関係で不規則な生活を送り、睡眠薬を常用していたというエピソードもあります。
また、いしださんはプライベートでは俳優の萩原健一氏との結婚と離婚を経験し、彼の麻薬問題が影響を与えたと言われています。彼女の人生は多くの波乱を伴っていましたが、演技や歌唱に対する情熱は常に変わらなかったことでしょう。
いしだあゆみさんの訃報は、昭和の芸能界を彩った一人の偉大なアーティストの喪失を意味します。彼女の功績は今後も多くの人々に記憶され続けることでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。