人気歌手の石田あゆみさんが、令和7年3月11日に76歳で永眠されたことが報じられました。彼女は甲状腺機能低下症を患い、東京都内の病院で息を引き取りました。石田さんは1964年にデビューし、1968年の「ブルーライト横浜」が大ヒットを記録、昭和を代表する歌手の一人として広く愛されてきました。
近年、石田さんは激しい痩せ方や精神的不調が報じられ、心配の声が寄せられていました。特に、2008年にリリースされた新曲「オアシス」は、ラジオ番組でのみ流され、公式な発表はなされていませんでした。石田さん自身、若い頃の生活習慣が影響し、体調が優れなかったことを明かしていました。
彼女は若い頃、営業活動が多く、睡眠薬をコーヒーで流し込む生活を送っていたため、健康を損ねてしまったとされています。また、1980年の婚約会見では、体調が悪化していることを告白していました。結婚後はお酒の量が増え、部屋には空き瓶が並ぶこともあったそうです。
晩年、石田さんは鎌倉から東京に引っ越し、シンプルな生活を送っていました。所有品はわずかで、掃除や散歩を日課として身体を動かしていたといいます。しかし、自身の精神状態を心配する声も多く、孤独な晩年を過ごしていたことが伺えます。
石田さんは2011年に母を亡くし、その後も芸能活動を続けたいと意欲を見せていましたが、体調の不安から公の場に姿を現すことは少なくなっていました。最後の出演は2019年のテレビドラマ「安らぎの時道」で、彼女の芸能活動はこの作品が最後となりました。石田あゆみさんの死去は、多くのファンにとって悲しい知らせであり、彼女の功績は永遠に語り継がれることでしょう。