東京・新宿区高田馬場で、22歳の女性がライブ配信中に襲われ、死亡するという衝撃的な事件が発生しました。被害者の佐藤愛里さんは、ファンから「神愛」として知られ、普段は明るく笑顔を絶やさない性格でした。事件は、佐藤さんが「山手線徒歩1周」と題した配信を行っていた際に起こりました。配信中、突然「助けて助けて」という叫び声が響き、その後画面が真っ暗になりました。

目撃者の証言によると、配信中に別の男性が何度も映り込み、佐藤さんが倒れた後も、男性は冷酷に「まだ生きてるよ」と言い放ったとのことです。後に逮捕された高野健一容疑者（栃木県小山市在住）は、サバイバルナイフで佐藤さんの上半身を数十回刺した疑いが持たれています。

警察の調査によれば、高野容疑者は佐藤さんに対して200万円以上の金銭を貸しており、返済を求める過程でトラブルが発生していたことが明らかになっています。高野容疑者は昨年1月に栃木県警に相談しており、裁判での支払い判決が出たものの、佐藤さんが所在不明になっていたとされています。

事件当日は、佐藤さんがリスナーとの金銭トラブルについて語っていたこともあり、彼女の配信には多くのファンが関心を寄せていました。警視庁は、高野容疑者の供述を元に捜査を進めており、現在は殺人容疑を視野に入れた取り調べを行っています。佐藤さんのファンからは、彼女の無邪気な笑顔と思いやりに対する哀悼の意が寄せられています。