フジテレビの上層部でのセクハラ問題が新たに浮上し、芸能界全体に波紋を広げています。元女子アナウンサーの青木歌音さんが、フジテレビの制作関係者から受けたセクハラ行為について告発し、その詳細をYouTubeで公開しました。青木さんは、業界内で一般的に行われているとされる女性へのセクハラがどのように日常化しているかを語り、自身が被害に遭った体験を明かしました。 青木さんによると、彼女はフジテレビ制作のバラエティ番組に関与していた際、制作関係者からのセクハラ発言や身体的な接触を強要されることがありました。彼女は、セクハラを拒むとその後の仕事に影響が及び、最終的には謝罪することで再び仕事に戻されたと述べています。 この問題は、青木さんの告発をきっかけに、フジテレビだけでなく、テレビ業界全体の倫理観が問われる事態となっています。特に、青木さんが言及した「著名女性タレントとの行為を示す写真を見せられた」というエピソードは、その問題の深刻さを際立たせています。 この騒動を受け、TBSは社内調査を始め、業界全体の状況を把握しようとしています。TBSのアナウンサーは、芸能関係者とテレビ局員との関係におけるセクハラが広がっていることを認識し、業界全体の信頼が失われていると警鐘を鳴らしました。 現在、フジテレビに対するスポンサー離れが進んでおり、企業がリスクを感じていることが伺えます。青木さんの告発の影響で、テレビ業界の構造が見直されることが求められています。業界内でのセクハラ問題が明るみに出ることで、被害者が少しでも救われる道が開かれることが期待されます。今後の動向に注目が集まります。
中居正弘さんがMCを務める人気番組「中居正弘の金曜日のスマイルたちへ」が、2025年1月20日に打ち切りが正式発表された。この番組は2001年にスタートし、長年にわたり多くのファンに愛されてきたが、昨年末に報じられた女性トラブルの影響で放送が終了することとなった。 問題の発端は、2023年6月に中居さんと女性との食事の際のトラブルであり、女性側が性被害を訴えたことがきっかけとなった。中居さんは代理人を通じて9000万円を支払ったとされているが、この騒動が公に知られると、彼の出演番組は次々と放送休止に追い込まれた。特に「金スマ」は、視聴者に衝撃を与える形での終了となり、多くの関係者が困惑している。 番組には、赤い服を着た女性たちがスタジオに常に並んでいる姿が印象的であったが、その目的や役割については明確な説明がなかった。この「喜ばせ役」としての女性たちは、視聴者の代弁者として存在しているとの見方もあったが、彼女たちの実際の報酬や待遇については疑問が残る。過去の証言によると、ギャラは数千円程度で、収録中はほとんど何もせずに長時間待機するだけという厳しい状況もあった。 中居さんの騒動は、フジテレビの幹部社員の関与が疑われる事態にも波及し、その結果、同局の女性アナウンサーたちにも不安が広がっている。彼女たちは、身に覚えのない中傷にさらされ、苦しい思いをしている状況だ。 今回の「金スマ」終了は、多くのファンにとって衝撃的な出来事であり、今後の中居さんの活動にどのような影響を与えるのか注目が集まる。彼は長年のキャリアを持つ人気司会者であるだけに、今後の展開に期待が寄せられているが、厳しい状況を乗り越えるには時間がかかるかもしれない。
俳優の西園寺章雄(さいおんじ・あきお、本名斉隠寺忠雄)さんが、14日に死去したことがわかった。77歳。所属事務所のMC企画が伝えた。 所属事務所は「西園寺章雄はかねてより病気療養中のところ 令和7年1月14日 享年77歳にて永眠いたしました」と報告し、「ここに生前のご厚誼に深謝し 謹んでご通知申し上げます」と感謝を伝えた。 西園寺さんは1947年1月22日生まれ、大阪府出身。高校卒業後に関西芸術座に入団した。72年「明智探偵事務所」(NHK)や「必殺仕事人」などの「必殺シリーズ」、77年のNHK大河ドラマ「花神」やフジテレビ系「銭形平次」、TBS系「水戸黄門」「大岡越前」、テレビ朝日系「暴れん坊将軍」シリーズなど時代劇で重宝された。 さらにNHK連続テレビ小説では「ウェルかめ」(09年)、「カーネーション」(12年)、「ごちそうさん」(13年)、「べっぴんさん スペシャルドラマ」(17年)、「まんぷく」(18年)と、立て続けに関西制作の話題作に出演。国際映画祭で13冠となった23年公開映画「事実無根~嘘に振り回された家族の絆の物語~」では、認知症の妻を優しく受け止める元刑事役を演じた。俳優として活躍し続けるかたわら、関西芸術座で舞台演出担当、日本ナレーション演技研究所の教務主任を担当するなど、若手の育成にも携わっていた。