甲状腺機能低下症のため、歌手のいしだあゆみさんが死去しました。76歳でした。所属事務所は17日に発表しました。
いしださんは1968年12月にリリースした「ブルー・ライト・ヨコハマ」で累計150万枚のミリオンセラーを記録しました。「あなたならどうする」や「砂漠のような東京で」などのヒット曲もあり、紅白歌合戦には通算10回出場しました。
女優としても活躍し、1982年公開の『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』や『野獣刑事』では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、1986年の『火宅の人』では報知映画賞、ブルーリボン賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。
所属事務所によると、「葬儀は近親者のみで執り行われました。お別れの会なども故人の遺志により行う予定はありません」とのことです。
報道によると、いしださんは3月に入り体調を崩し、都内の病院へ入院していました。最期は妹によって看取られたと言います。
突然の訃報に対し、芸能界から悲しみの声が相次いでいます。歌手の研ナオコさんは「私も同じ甲状腺の病気を持っています。あゆみちゃん、可愛がっていただきありがとうございました。ゆっくり休んでくださいね。さみしいです」とコメントしました。
タレントのデーブ・スペクターさんは、いしださんとのツーショット写真を添えて、「いしだあゆみさんは、歌手としても俳優としても一流でしたが、素晴らしい司会者でもありました」と語りました。
俳優の山﨑努さんは、「どんなときでも笑顔を絶やさず優しかったいしだあゆみちゃん」と思い出を語り、「辛いこともあったんだろうね。でも、終わったんだね。少しゆっくりしたらいいよ」と労いの言葉を送りました。
最後の出演作となった2024年公開の映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』の公式Xは、「いしだあゆみさんがご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます」と発表しました。