3月17日、歌手で女優のいしだあゆみさんが甲状腺機能低下症のため都内の病院で同月11日に逝去していたことが公表された。76歳だった。
■【画像】「とても痩せられていたので…」逝去・いしださんが最後を演技を見せた『躍る』シリーズ映画での姿
いしださんはミリオンヒット曲『ブルー・ライト・ヨコハマ』(1968年)などで知られ、女優としても大活躍。故・田中邦衛さんの代表作『北の国から』(フジテレビ系/1981〜2002年)や『金曜日の妻たちへ』(TBS系/83年、85年)での名演技でも高い評価を得ていた。
最後の出演作は昨年10月、11月公開の柳葉敏郎(64)主演の2部作映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』。いしださんの映画出演は『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(2014年)以来、およそ10年ぶりだった。
映画『室井慎次』の公式Xが3月17日に更新され、《謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心から故人のご冥福をお祈りいたします》と、追悼のコメントを投稿している。
「映画『室井慎次』は、織田裕二さん(57)主演の『踊る大捜査線』シリーズ(ドラマはフジテレビ系)の12年ぶりの新作としても注目を集めた作品ですよね。元警察官僚の室井慎次(柳葉)を主役に据えたスピンオフ映画で、いしださんは室井の故郷・秋田県にある商店の店主・市毛きぬ役で出演していました」(女性誌編集者)
同映画でいしださんは、里親として子どもたちと暮らす室井に柔らかい笑顔を見せたり、あたたかい言葉で語りかけたりと、優しい演技を見せていた。撮影は寒い時期だったが、休憩中でも自分の役の持ち場であるレジ前の椅子から動かず、スタッフから上着を受け取らず役を保とうとするなど、強い役者魂を感じさせるエピソードも紹介されている。
また、同作に出演した秋田のローカルタレント・シャバ駄馬男(56)は自身のXで、当初は素通りのエキストラの予定だったところ急遽、演技を求められて慌てていたというが、いしださんに「好きなようにやりなさい。私が全部合わせるから」と言われたことを《震えました》と振り返りながら、追悼のコメントを寄せている。
映画『室井慎次』を観た人々からは、
《映画をみたときに、お加減が良くなさそうで、でもこれはきっと映画女優としての覚悟なんだろうとおもった》
《とても痩せられていたのでちょっと心配はしていました》
《室井さんや子供達を温かい目で見守る演技、素敵でした》
《室井さんの映画ではある意味キーパーソンで良い味出しておられましたいしだあゆみさん優しさと厳格さを表現させたら右に出る女優さんはいませんでしたお安らかに》
《表情だけでも演技されてグッと引き込まれたのを思い出します。シャバさん達、子供達、村人達、あくたれ達、室井さんとの演技 そごさ(※どこか)居そうな村の店おばちゃん役流石でした》
など、いしださんの演技を絶賛する声、演じる姿に覚悟を感じたという意見が、Xにも寄せられている。