《中居正広と歩んだ17年》金スマの名物ディレクター・渡辺ヘルムート直道氏が「ひとり農業」生活を引退へ 番組打ち切りで変貌した現地の様子

金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)

2月某日の茨城県常陸大宮市。寒風が吹きすさぶ中、紺色の作業着と作業靴に身を包んだひとりの男性が農地を行き来しながら、黙々と作業に取り組んでいた。周囲にはハンマーやトンカチなどで何かを叩く打音と、犬の鳴き声がこだまする。

角材を運ぶ男性は、かつて人気番組で見せていた姿とは異なり、どこか物悲しさを漂わせている。その人物こそ、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で長年親しまれた名物コーナー『ひとり農業』の主人公・渡辺ヘルムート直道氏である。取材班は現地の様子を追った。

2008年の企画開始当時、農業未経験者だった番組ディレクターの渡辺氏が、東京から同市への単身移住を決意。

荒れ地をゼロから開墾し、自らの手で畑を耕していった。自給自足の生活や、慣れない畑仕事で挫折を味わいながらも、ひたむきに課題と向き合う姿は多くの視聴者の心を掴み、企画は瞬く間に人気コーナーへと成長していった。芸能プロ関係者が語る。

「当初は試行錯誤の連続でしたが、MCの中居正広氏や金スマメンバーらもたびたび農作業を手伝いに訪れ、プロジェクトを支えていました。移住後には畑仕事だけなく、自ら新居の建築も手掛けるなどさまざまな企画が放送されています。

また、番組を通じて知り合った女性と2014年ごろに結婚。地域住民との交流も生まれ、2016年には渡辺さんが長年の夢だったという喫茶店を近くで開業しました(注:台風による水害を受けて2019年に閉店)。

その後も『金スマ』では農作物の収穫とともに、現地の様子が放送され続け、昨年9月の放送回では『ひとり農業に泊まろう!』という企画で歌舞伎俳優・中村獅童さん親子が現地を訪れていました。視聴者が長年見守ってきた大切な企画のひとつです」(芸能プロ関係者)

ところが『金スマ』は番組のMCを務めていた中居氏を巡る一連の報道を受け、放送が打ち切りに。番組とともに歩んできた渡辺氏の今後を案じる声が、SNS上でも見受けられるようになった。

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